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「建築家」を諦めたわけじゃない。70社見て辿り着いた、ビジネスという新しい設計図(26/02/03加筆修正)

建築学科から文系就職|70社見て設計職ではなくビジネスを選んだ論理的帰結【27卒】のアイキャッチ画像
*26/02/03加筆修正
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⚠️ 建築学科の同期・後輩へ
「批判」ではなく「生存戦略」として読んでほしい

■ 建築へのリスペクトと、私の敗北

まず誤解のないように言っておきますが、私は建築という学問、そして設計に真剣に取り組む同期たちを心から尊敬しています。徹夜して模型を作り込み、コンマ数ミリのディテールに魂を込める。あの熱量とクリエイティビティには、正直逆立ちしても勝てないと思いました。彼らこそが、真に建築家になるべき人たちです。

■ 「逃げ」ではなく「勝てる場所」への転換

だからこそ、私は「設計という土俵」で戦うことを辞めました。自分が彼らに勝てる領域はどこか。自分の強みである「論理的思考」や「仕組み化」が最も評価される場所はどこか。

そうやって冷静に分析し、行き着いたのが**「ビジネス(事業開発・コンサル)」**というフィールドでした。

■ このブログの使い道

この記事には、建築を学ぶ過程で「あれ?」と違和感を持ったことや、「ビジネスの世界ならこう考える」という視点を、忖度なしの辛口で書いています。

建築を否定するつもりは毛頭ありません。ただ、もしあなたが「設計以外の選択肢」を少しでも模索しているなら、ここにあるのは、一足先にそちらへ舵を切った先輩の「生存戦略のログ(記録)」です。

感情論ではなく、一つの「判断材料」として使い倒してください。

「この線のズレに、一生こだわり続けられるだろうか?」

普段の授業や締め切り前の製図室、図面と向き合う時間は決して嫌いではありませんでした。
一本の線を引くたびに形が立ち上がっていく高揚感は、確かに私の中にありました。

周りの友人が「一生、建築を突き詰めたい」と目を輝かせる一方で、私は「自分にとっての熱狂は、本当にこの場所にあるのだろうか」と、静かな違和感を抱えていたのです。

緻密に計算された図面を描き、決められた手順の中で美しさを追求する世界。

それは尊い仕事ですが、私の心が求めていたのは、もっとチーム全体で正解のない問いに挑み、熱狂を作り出すような「不確定要素」の多い環境でした。

「建築は好きだ。けれど、自分の全力を注ぐべき場所は、ここではないかもしれない」

そんな言葉にならない葛藤を抱えていた私を、強烈な光で照らしてくれたのが、Vaundyのライブでした。

『怪獣の花唄』から『ホムンクルス』へと続く、圧倒的な熱量と表現の爆発。会場を支配するそのエネルギーに触れた瞬間、私の中で何かが弾けました。


「もっと自分の内側にある熱を、剥き出しにしてぶつけられる場所へ行こう」 そう確信したのです。

*26/02/03加筆修正

にんじ

「俺も、あっち側(誰かの要望を聞く側ではなく、熱狂を作る側)に行きたい」

これは、建築一筋だった私が、70社の選考とVaundyのライブを経て、「専門性」を捨てて「ビジネス」の世界へ飛び込むまでの決断の記録です。

もしあなたが、今の専攻と将来のキャリアの間で「なんか違う」という違和感を抱えているなら。 この記事は、その違和感を「確信」に変えるための設計図になるはずです。

この記事で得られること
  1. 70社の内訳: ハウスメーカー志望がなぜコンサル系志望になったか
  2. 3つの論理 「10年の下積み」と「個人プレー」への決別
  3. 感情の決定打 Vaundyのエゴイズムに見た「理想のリーダー像」
記事の構成

70社の内訳:私は「住宅」しか見ていなかった

就活初期の私は、典型的な「視野の狭い専門学生」でした。

「顧客の顔が見える仕事がしたい」という理由だけで、見ていたのは大手ハウスメーカー数社のみ。都市開発やゼネコンには目もくれず、ましてや「ビジネス職」なんて選択肢にはありませんでした。

「食わず嫌いでキャリアを決めていいのか?」

持ち前の仮説検証の精神から、あえて興味のない業界も含めて70社に接触しました。その結果、私のエントリー内訳は劇的に変化しました。

志望業界の変化

STEP
初期

ハウスメーカー(100%)

STEP
中期(迷走期)

ハウスメーカー、デベロッパー、ゼネコン

STEP
最終決定(70社接触後)

コンサルティング(40%)
ハウスメーカー(20%)
人材・IT(40%)

なぜ、ここまで劇的に比率が逆転したのか。

それは、ハウスメーカーという業界を深く知れば知るほど、私の求めていた「働き方」との間に、決定的な構造上のミスマッチがあることに気づいてしまったからです。

建築を諦めた「3つの論理的理由」

私は感情や「なんとなく」で進路を変えたわけではありません。

自分の「就活軸」と「業界の構造」を照らし合わせた時、以下の3つの点において、ビジネス職の方が圧倒的に合理的であるという結論に達しました。

1. 時間軸のズレ(10年の下積みを待てるか)

一つ目は、成長スピードの問題です。

建築業界の時間軸

入社後3~5年は下積み。法規チェックや修正業務が中心。一人前として裁量を持てるのは早くて30歳前後。

ビジネス職の時間軸

入社1年目から経営層と対峙。実力次第で3年目にはプロジェクト責任者や新規事業の立ち上げを任される

「20代のうちに圧倒的な市場価値をつけたい」そう考えていた私にとって、この差は致命的でした。

誤解しないでほしいのですが、建築業界の「守破離」の文化を否定しているわけではありません。人命に関わる建物をつくる以上、長い修練が必要なのは当然です。

しかし、私の人生設計において「打席に立てるのが30歳」というのは遅すぎました。「システムをつくる側」に行きたい私にとって、若いうちから傷だらけになって最前線を走れる環境は、ビジネスの世界にしかなかったのです。

2. 影響力の範囲(足し算か、掛け算か)

二つ目は、仕事の「レバレッジ(てこの原理)」の違いです。

  • 住宅設計: 目の前の家族(n=1)を深く幸せにする「足し算」
  • ビジネス: 仕組みを変えて、数千人・業界全体(n=∞)に影響を与える「掛け算」

住宅設計は尊い仕事です。しかし、物理的に一人の人間が一生で建てられる家の数には限界があります。

一方で、企業の経営課題を解決したり、新しいプラットフォームを創ったりする仕事は、一度仕組みが完成すれば、その影響は雪だるま式に広がります

私は自問自答しました。 「私は、目の前の人を笑顔にしたいのか? それとも、社会という巨大なシステムを書き換えたいのか?」

答えは後者でした。私は「影響力の最大化」を求めていたのです。

3. 「見えてしまった」未来への恐怖

三つ目は、あるインターンシップでの原体験です。 実際にハウスメーカーで働く社員の方々の姿を見た時、ふいに自分の未来が鮮明に「見えてしまった」感覚に襲われました。

にんじ

(順調に資格を取って、結婚して、家を建てて…このレールの先にあるのは、今の延長線上の未来だけだ。それでいいのか?)

プロセスが確立されている大企業ほど、未来は予測可能です。しかし、私は天邪鬼なのかもしれません。

「安定した未来」よりも、「今の自分には想像もできない場所に連れて行ってくれる仕事」に強烈な魅力を感じてしまいました。

ルーチンワークに陥る恐怖。それが、私がレールを降りる決定打となりました。

感情の決定打:Vaundyと「エゴイズム」

論理的な理由は以上の通りです。しかし、人間は理屈だけで人生の舵を90度切ることはできません。

私が「建築士」という肩書きを捨てる覚悟を決めた背景には、ある強烈な原体験がありました。

「仮説思考」との出会い

建築以外の道を探り始めた頃、内田和成氏の著書『仮説思考』『論点思考』を読みました。そこで語られていたビジネスの問題解決プロセスは、私にとって衝撃的でした。

  1. 現状分析(敷地調査)
  2. 課題特定(与条件整理)
  3. 解決策の仮説(コンセプト立案)
  4. 検証・実行(エスキス・施工)

「なんだ、ビジネスも『設計』じゃないか」

ビジネスとは、数字を追うだけの無機質なものではなく、カオスな状況から構造を見つけ出すクリエイティブな行為だと気づいたのです。

この瞬間、「建築士じゃなくても、設計はできる」という確信が生まれました。

※この「設計=仮説思考」という概念については、以下の記事で深掘りしています。

自分に合う企業がどこなのか、迷路に入り込んでいませんか?


「探す」のではなく「自分で作る」。納得できる就活軸の組み立て方を一緒に見てみましょう。

Vaundyのライブで見た「理想の自分」

そして、トドメを刺したのがアーティスト・Vaundyのライブです。

ステージに立つ彼は、単に歌を歌うだけではありませんでした。照明、音響、演出、そして数万人の観客の熱狂。その全てをたった一人でコントロールし、「俺の音楽についてこい」と言わんばかりの圧倒的なエゴイズムを放っていました。

その姿を見た時、雷に打たれたように思いました


「自分も、あんな風に堂々と生きていたい」

顧客の要望を丁寧に聞き取り、それを形にする「サポーター」としての生き方も素敵です。でも、私の魂が求めていたのは違いました。

自分の圧倒的な実力とビジョンで人々を熱狂させ、道なき道を切り拓いていく「リーダー」。

「誰かの要望に応えるのではなく、自分が世界をどうしたいかを提示できる人間になりたい」

その想いが、顧客志向のハウスメーカーではなく、「あるべき姿」を提言するコンサルティング業界への志望を決定づけました。

まとめ:建築を捨てたのではない、活かすのだ

建築学科での学びは無駄になった? 一切なっていません。

コンサルティングの現場で求められる「構造化能力」や「コンセプト設計力」は、まさに建築学科で叩き込まれたスキルそのものです。

後悔していない? していません。むしろ、70社見て納得して選んだ道なので、迷いが一切なくなりました。

こうして私は、建築士への道を断ち切り、ビジネスの世界へ進むことを決めました。周囲からは「もったいない」と言われることもあります。

しかし、職種は変わっても、私が建築で学んだ「構造を見る力」は、ビジネスという新しいフィールドで最強の武器になっています。

最後に伝えたいこと

重要なのは「何の職業に就くか(What)」ではなく、「自分の強みをどう社会で機能させるか(How)」です。

もし今、自分の専攻と将来のキャリアとの間で揺れているなら、一度「業界」という枠を外して、社会全体を見渡してみてください。 70社見れば、必ずあなたの「設計図」に合った場所が見つかります。

私もこれから、ビジネスという新しい敷地で、自分だけのキャリアという作品を建てていくつもりです。

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