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【ハック #07】「時間がない」は思考の怠慢だ。研究・設計・就活を三立させる時間管理の技術

研究・設計と就活の両立|「時間がない」は技術不足。思考の省エネと時間管理術のアイキャッチ画像
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⚠️ 建築学科の同期・後輩へ
「批判」ではなく「生存戦略」として読んでほしい

■ 建築へのリスペクトと、私の敗北

まず誤解のないように言っておきますが、私は建築という学問、そして設計に真剣に取り組む同期たちを心から尊敬しています。徹夜して模型を作り込み、コンマ数ミリのディテールに魂を込める。あの熱量とクリエイティビティには、正直逆立ちしても勝てないと思いました。彼らこそが、真に建築家になるべき人たちです。

■ 「逃げ」ではなく「勝てる場所」への転換

だからこそ、私は「設計という土俵」で戦うことを辞めました。自分が彼らに勝てる領域はどこか。自分の強みである「論理的思考」や「仕組み化」が最も評価される場所はどこか。

そうやって冷静に分析し、行き着いたのが**「ビジネス(事業開発・コンサル)」**というフィールドでした。

■ このブログの使い道

この記事には、建築を学ぶ過程で「あれ?」と違和感を持ったことや、「ビジネスの世界ならこう考える」という視点を、忖度なしの辛口で書いています。

建築を否定するつもりは毛頭ありません。ただ、もしあなたが「設計以外の選択肢」を少しでも模索しているなら、ここにあるのは、一足先にそちらへ舵を切った先輩の「生存戦略のログ(記録)」です。

感情論ではなく、一つの「判断材料」として使い倒してください。

この記事で得られること

スケジュールの可視化: 詰め込みすぎは「不誠実」。自分軸でリスケする勇気を持つ。

隙間時間のハック: 移動中の10分でインプットし、知識の化学反応を待つ。

選択の自動化: 「決断疲れ」を防ぐために、判断基準のマトリクスを持つ。

「設計課題が終わらない…」

「バイトもしなきゃいけない」

「今の時期に就活なんて、物理的に無理!」

私たち建築学生や理系学生には、常に「時間がない」という言い訳がつきまといます。 確かに、製図室にこもり、模型を作り、講義を受ける日々は過酷です。その上で、ビジネス職を目指して他業界の学生と戦うとなれば、時間はいくらあっても足りないように思えます。

しかし、断言します。 「時間がない」は嘘です。 時間が足りないのではなく、時間の「枠(ハコ)」の使い方と、そこに何を詰め込むかという「意思決定のコスト」の管理が甘いだけなのです。

こんにちは、Tです。 私はこの1年間、設計課題に追われながら、同時に100社を超える企業を見て回り、最終的にコンサルティングファームなどのビジネス職から内定を勝ち取りました。

私がやっていたのは、睡眠を削るような根性論ではありません。 「10分の隙間時間をハッキングすること」、そして「日々の3万回の選択を自動化すること」です。

記事の構成

地獄のスケジュール:私の24時間を公開します

まずは、私が就活のピーク時に過ごしていた「リアルな1日」を見てください。 「忙しい」という言葉を、定量的なファクトで示します。

09:00 – 10:00

【就活】オンラインで企業説明会に参加(1社目)

10:30 – 18:00

【大学】講義・設計課題(大学に缶詰め)

18:30 – 21:30

【就活】企業説明会・面接(2社目、3社目)

21:30 – 23:30

【就活】自己分析・企業研究・ES作成

23:30 – 25:30

【生活】入浴・翌日の準備

25:30 – 08:00

【睡眠】絶対死守(6時間)

ご覧の通り、大学にいる時間(10:30〜18:00)以外は、ほぼ全て就活に充てていました。 土日は基本、夕方までアルバイト。ヘトヘトになって帰宅した後の19時以降や、バイトが休みの日に、Webテストの受験や面接対策を詰め込んでいました。

失敗談:1日6社詰め込んで気づいた「誠意」の話

このスケジュールを見て「これなら自分も詰め込めるだけ詰め込もう」と思った方、少し待ってください。 私は過去に、スケジュール管理を誤り、「1日に6社」の説明会や選考を入れたことがあります。

結果、どうなったか。 「完全なキャパオーバー」でした。

体力的な限界もさることながら、何より問題だったのは「精神的な飽和」です。 5社目、6社目になると、もう担当者の話が頭に入ってきません。身体はそこにあるけれど、脳が拒絶反応を起こしている状態。 ふと我に返った時、一生懸命話してくださっている人事の方に対して、猛烈な申し訳なさが込み上げてきました。

にんじ

「こんな上の空の状態で受けるなんて、相手に対して失礼すぎる」

教訓

無理をして参加しても、何も得られないどころか、自分の信用(誠意)を損なうだけです。

もし、体調や精神状態が万全でないなら、勇気を持って「リスケ(日程変更)」をお願いしてください。 「選考に響くのでは?」と不安になるかもしれませんが、誠意を持って事情を伝えれば、嫌な反応をされることはほとんどありませんでした。

むしろ、無理をして死んだ魚のような目で面接を受ける方が、よほど評価を下げます。

スケジュールは「埋める」ことが目的ではありません。「万全の状態でパフォーマンスを発揮する」ためにあるのです。あくまで「自分軸」で判断してください。

隙間時間ハッキング:1日40分を捻出する「10分×4回」の法則

9時から23時半まで予定が詰まっている中で、どこに思考する時間を確保していたのか。 答えは「移動と休憩の隙間」です。

私は、大学の休み時間、教室移動の徒歩、トイレに入っている時間など、「手が塞がっていても目や耳が空いている時間」を徹底的にハックしていました。

スマホのメモ機能が「第二の脳」になる

具体的には、1回につき約10分の隙間時間を、1日4回ほど確保していました(計40分)。

歩いている時・移動中
  • 前日にスマホのメモに残しておいた「自己PRの骨子」を見直す。
  • 就活系のYouTubeを聞き流して、面接の言い回しをインプットする。
授業中・友人との会話中
  • 「お、今の言葉いいな」と思ったら即座にメモ。
  • 面接で使えそうなフレーズを見つけたら、専用の「見返すフォルダ」に放り込む。

机に向かってPCを開くことだけが就活ではありません。 むしろ、PCを開いた瞬間にアウトプットができるよう、隙間時間で素材を調理しておくことこそが、時短の鍵です。

点と点が繋がる「化学反応」の瞬間

この「メモを見返す」という行為には、単なる時間の節約以上の効果がありました。 それは、「過去の自分」と「現在の知識」がリンクする瞬間(化学反応)が訪れることです。

ある日、企業説明会で「これからは事業家人材(ビジネスを創れる人)が求められる」という話を聞き、何気なくメモに残していました。 数日後、そのメモを見返した時、たまたま読んでいた内田和成さんの著書『仮説思考』の内容がフラッシュバックしました。

「あ、この企業が言っていた『事業家』に必要な能力って、本に書いてあった『正しい問いを立てる力』のことじゃないか?」

説明会のメモ(点A) × 読書の知識(点B)独自の洞察(線)

バラバラだった知識が繋がった瞬間、それは誰かの受け売りではない、私だけの「知恵」へと昇華されました。

今の私を形作っているのは、この隙間時間に起きた化学反応の積み重ねです。

戦略的撤退:時間を生むための「やらないことリスト」

時間は平等に24時間しかありません。新しいことを始めるには、何かを捨てなくてはなりません。 私が意識的に「捨てた(減らした)」のは以下の2つです。

1. 飲み会の「回数」

私はお酒が飲めません。でも、飲み会の雰囲気や友人と語り合う時間は大好きで、これまでも今でも最後まで残るタイプです。 しかし、就活期間中は心を鬼にして、行く回数を劇的に減らしました。

「今は、未来への投資期間だ」

と割り切り、その時間を企業研究に充てました。

2. 講義への「全力投球」

これは賛否あるかもしれませんが、事実として書きます。 私は講義室の「座る位置」を変えました。後ろの席を好んで座るようにしたのです。

自分の中で

「この講義はしっかり聞くべき」
「これはレジュメを見るだけで理解できる」

という線引きを行い、力を抜いてもいい講義中は、後ろの席でこっそりと企業探しや業界研究をしていました。 建築士ではなくビジネス職に進むと決めてからは、GPA(成績)を追うのをやめ、単位がもらえる「60点」を効率よく取ることにリソースを集中させました。

これはサボりではなく、「人生の優先順位に基づいたリソース配分」です。


思考の省エネ術:3万回の選択を「自動化」する

最後に、私が最も重要視していた「脳のスタミナ管理」についてお話しします。

人は1日に3万回以上の選択をしていると言われています。

「朝ごはん何食べよう」
「どのネクタイにしよう」
「このメール、どう返そう」……。

一つ一つの選択は些細でも、それを繰り返すうちに脳の体力(ウィルパワー)は確実に削られ、夕方にはガス欠になります。これを心理学で「決断疲れ」と呼びます。

バイトで後輩に仕事を教えている時、いつもより強い疲労感を感じたことはありませんか?
それは、自分の作業だけでなく、後輩の動きを見て「指示する」という選択の回数が激増しているからです。

就活という「人生最大の選択」を控えている時期に、日々の小さな迷いで脳を疲れさせていては、重要な局面で正しい判断ができません。 そこで私は、日々の選択を自動化するために「4象限のマトリクス」を頭の中に作りました。

T式・意思決定マトリクス

何か迷った時、私は脳内でこの4つの箱に事象を振り分けます。

領域状態(Want × Should)私のアクション
最優先したい × やるべき迷わず即実行する
義務したくない × やるべき仕組み化して淡々とこなす
娯楽したい × しなくていい時間を決めて思い切り楽しむ
無駄したくない × しなくていい秒で捨てる(やらない)

このマトリクスに加え、「10秒シミュレーション」を行います。 選択をした「後」のことを10秒だけ想像するのです。

「今の感情は『面倒くさい』だけど、これをやった後の自分は『スッキリしている』か?」 その結果が合理的であれば、感情を無視して実行します。不合理なら、やりません。

「選択の軸」を持つだけで、生活は快適になる

大学生の日常は不規則で、完全なルーティンを作るのは難しいかもしれません。 しかし、この「選択の軸」を頭の片隅に置いておくだけで、 「どうしようかな…」と悩む時間が消滅します。

悩む時間が減れば、脳の体力が温存されます。 余った体力と時間で、好きな音楽を聴いてリラックスしたり、ぼーっとしたりする。 そうやって脳を回復させる時間こそが、明日また戦うための活力になります。

まとめ:その忙しさは、本当に「不可避」か?

  1. スケジュールの可視化: 詰め込みすぎは「不誠実」。自分軸でリスケする勇気を持つ。
  2. 隙間時間のハック: 移動中の10分でインプットし、知識の化学反応を待つ。
  3. 捨てる勇気: 飲み会も講義も、目的意識を持って「70点」を目指す。
  4. 選択の自動化: 「決断疲れ」を防ぐために、判断基準のマトリクスを持つ。

「時間がない」と嘆く前に、一度自分の24時間を棚卸ししてみてください。

無意識にスマホを触っている時間、
悩んでいる時間、
行きたくない飲み会に行っている時間……。

かき集めれば、1日1時間以上の「空白」が見つかるはずです。

その1時間は、あなたの未来を変えるための1時間です。 今日から「選択」を変えてください。1ヶ月後には、驚くほど自分のために使える時間が増えているはずです。

内定ハック(全7回)完走お疲れ様でした。
まだの方はこちら

ここまで紹介した「技術」を支える、僕自身のキャリア選択の裏側や、戦略家としての思考プロセスを『BLUEPRINT:思考法・マインド』のカテゴリーで公開しています。

特に、僕が10年来の夢を捨てて学部就職を選んだ全理由は、多くの反響をいただいています。

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