【初見の方へ】地方学生が最短で内定するためには →このサイトの使い方

院進か就活か|建築学科の私が「小学4年生からの夢」を捨ててでも、学部就職を選んだ全理由

院進か就活か|建築学科の私が「小学4年生からの夢」を捨ててでも、学部就職を選んだ全理由のアイキャッチ画像
  • URLをコピーしました!
⚠️ 建築学科の同期・後輩へ
「批判」ではなく「生存戦略」として読んでほしい

■ 建築へのリスペクトと、私の敗北

まず誤解のないように言っておきますが、私は建築という学問、そして設計に真剣に取り組む同期たちを心から尊敬しています。徹夜して模型を作り込み、コンマ数ミリのディテールに魂を込める。あの熱量とクリエイティビティには、正直逆立ちしても勝てないと思いました。彼らこそが、真に建築家になるべき人たちです。

■ 「逃げ」ではなく「勝てる場所」への転換

だからこそ、私は「設計という土俵」で戦うことを辞めました。自分が彼らに勝てる領域はどこか。自分の強みである「論理的思考」や「仕組み化」が最も評価される場所はどこか。

そうやって冷静に分析し、行き着いたのが**「ビジネス(事業開発・コンサル)」**というフィールドでした。

■ このブログの使い道

この記事には、建築を学ぶ過程で「あれ?」と違和感を持ったことや、「ビジネスの世界ならこう考える」という視点を、忖度なしの辛口で書いています。

建築を否定するつもりは毛頭ありません。ただ、もしあなたが「設計以外の選択肢」を少しでも模索しているなら、ここにあるのは、一足先にそちらへ舵を切った先輩の「生存戦略のログ(記録)」です。

感情論ではなく、一つの「判断材料」として使い倒してください。

この記事で得られること
  • 「とりあえず院進」を脱却し、自分の市場価値を測る方法
  • 多忙な理系学生が就活時間を捻出する「隙間時間の設計図」
  • 初任給の差に騙されない「2年間の投資対効果」の計算式
  • 「好き」と「勝ち筋」を切り分けて考えるキャリア戦略

「建築学科に入ったんだから、院に行くのが当たり前」

九州大学工学部建築学科に通う私も、つい最近までそう信じ込んでいました。なんといっても、私の夢は「小学4年生」から始まっていたからです。

きっかけは、実家のテレビで見たリフォーム番組。「匠」と呼ばれる建築士が、家族の悩みを空間の力で鮮やかに解決する姿に、雷に打たれたような衝撃を受けました。

「かっこいい。自分もこうなりたい」

その一心で勉強し、九大に入学。徹夜で模型を作り、製図室に泊まり込む日々すら「修行」だと思って楽しんでいました。

しかし、私は「27卒」として学部で就職する道を選びました。それも、建築設計職ではなく、「ビジネス職(事業開発)」という全く別のフィールドへ。

なぜ、10年来の夢だった建築士への既定路線(大学院進学)を捨てたのか。そこには、感情論ではない、冷徹なまでの「キャリアの勝算」がありました。

今回は、院進か就活かで揺れている28卒のあなたへ、私が下した決断のロジックと、実際に動いてわかった「理系就活のリアル」を全て公開します。

記事の構成

1. 決断のトリガー:「失敗してもいい」という最強の論理

私が重い腰を上げたのは、2年生の3月末。サークルの大会が行われていた体育館でのことでした。

試合の待ち時間、部室のような雑多な空気の中で、友人がボソッと漏らした一言が、私の固定観念を粉砕しました。

「俺、院に行くつもりだけど、今年あえて文系の就活やってみようかな。失敗してもいいし、経験としてやる分には、院の就活のアドバンテージになるし」

その瞬間、ハッとしました。 それまでの私は「就活=人生を決める重い契約」だと思い込み、勝手にプレッシャーを感じていました。

しかし、友人の論理は非常にドライで、かつ合理的でした。

理系学生だけの特権
  • 今の就活はあくまで「お試し(社会科見学)」でいい。
  • ダメなら予定通り院に行けばいい(リスクはゼロ)。
  • うまくいけば、選択肢が増える(ハイリターン)。

「なんだ、そんなに重く考えなくていいのか」

心理的ハードルが一気に下がった私は、その日のうちに就活サイトを開き、4月1日には最初の説明会を予約していました。

もしあの時、体育館でこの話を聞いていなかったら、私は今頃なんとなく院試の勉強をして、モヤモヤしたまま過ごしていたでしょう。

2. 「好き」だけど「勝ち筋」が見えない

なぜ、そこまで建築が好きだったのに、ビジネス職へ舵を切ったのか。 理由は大きく2つあります。

①「労働者」か「仕組みを作る人」か

建築学科の課題で、徹夜で図面を引き、模型を作っている時。それは決して苦痛ではなく、むしろ没頭できる楽しい時間でした。

しかし、ある時ふと気づいてしまったのです。「これは、自分の時間を切り売りする職人(労働者)の働き方だ」と。

一方で、就活を通じて出会ったビジネスの世界(事業開発やコンサル)は違いました。 そこには、顧客と共に「仕組み」を作り上げ、自分が動かなくても価値が生まれ続けるシステムを構築する面白さがありました。

「自分が作った事業が社会に芽吹き、多くの人に影響を与える」 そのスケール感と達成感を想像した時、建築設計以上にワクワクする自分がいたのです。

②建築業界での「勝ち筋」が見えなかった

これが最も残酷で、現実的な理由です。

建築は素晴らしい仕事ですが、トップオブトップの才能が集まる修羅の道でもあります。周囲の天才的な同期や先輩を見るにつけ、私はこう自問しました。

「このフィールドで戦って、自分は40代でトップ層になれるか?」

答えは「No」でした。

好きという感情だけでは埋められない才能の差。ここで勝負し続けるよりも、自分の「論理的思考力」や「構造化する力」を、ビジネスというより広大な市場で活かす方が、圧倒的に「勝てる確率(勝ち筋)」が高いと判断したのです。

3. 「サンクコスト」と「2年間の価値」の計算式

「せっかく4年間学んだのにもったいない」
「院に行けば初任給も高いのに」

親や友人から何度も言われましたし、私自身も「サンクコスト(埋没費用)」には悩みました。しかし、ここで感情に流されず、電卓を叩いて計算してみてください。

院進の「2万円」vs 就職の「2年間」

確かに、多くの企業で修士了の方が学部卒より月給が2万円ほど高く設定されています。「だから院に行こう」と考えるのは、あまりにも短絡的です。

学部就職 院進→就職
社会に出る年齢 22歳 24歳
24歳時点の状態 実務経験2年のプロ 新入社員(未経験)

私が注目したのは「金額」ではなく「時間」です。

ビジネスの世界における「2年間の実務経験」は、月給2万円の差など一瞬で吹き飛ばすほどの価値があります。

考えてみてください。2年間、大学という守られた環境でアカデミックな研究をするのと、 2年間、泥臭いビジネスの現場で揉まれ、成果を求められるプレッシャーの中で戦うのと。

どちらが「ビジネスマンとしての市場価値」を高めるでしょうか? 私は後者だと確信しました。

「これからは、学歴による初任給の差ではなく、自分の成長による昇給に期待すべきだ」 そう腹を括った瞬間、院進という選択肢は消え去りました。

4. 【実録】多忙な建築学生の就活スケジュール

「理系は忙しくて就活なんて無理」 これは最大の言い訳であり、同時に最大のハードルです。

実際に私がどう動いていたか、リアルなスケジュールを公開します。

4月〜5月:設計課題との死闘

この時期は、正直に言って地獄でした。設計課題のポスターや模型制作に追われ、就活に割ける時間はほとんどありません。

やったことと言えば、「とりあえず4〜5社の説明会に、何も準備せず参加する」ことだけ。まさに「ぶっつけ本番」です。ESも書かず、自己分析も甘い状態でしたが、「社会人の空気に触れる」ことだけは途切れさせませんでした。

この時期は「設計のクオリティ」は絶対に落とさないと決めていました。

6月:転機となる「コース選択」

ここで私は戦略的な動きに出ました。設計製図の授業で、制作負荷の高い「意匠系」ではなく、数値計算がメインの「環境計算コース」を選択したのです。

これは「逃げ」ではありません。「リソースの再配分」です。これにより、物理的な拘束時間が減り、就活に使える時間が生まれました。

7月以降:優先順位の逆転

ここからは、就活を最優先にシフトしました。バイトがない日の放課後や、休日の2〜3時間を確保し、カフェに籠もってESを書く。設計課題のクオリティは、「単位を落とさないライン」まで意図的に下げました。

「二兎を追う者は一兎をも得ず」です。どこかで「捨てる勇気」を持たなければ、内定は獲れません。

「建築を学んだのに、別の道に進んでいいのかな」と悩んでいませんか?


私がなぜ設計職ではなくビジネスの道を選んだのか。その決断の理由を少し聞いてください。

5. 28卒へ:今すぐ動くためのアクションプラン

最後に、ここまで読んで「ちょっと動いてみようかな」と思ったあなたへ。難しく考える必要はありません。まずは以下の2ステップだけでOKです。

STEP1:逆求人サイトに登録する

これが最もコスパが良いです。私は「キミスカ」や「OfferBox」などの逆求人型サイトに登録していました。プロフィールを埋めておけば、企業側から「一度話しませんか?」と声がかかります。

「自分なんて何もスキルがない」と思っていても、理系というだけで興味を持ってくれる企業は意外と多いものです。自分の市場価値を客観的に知るための、最高のツールです。

STEP2:自己分析より「説明会」へ

真面目な人ほど「まずは自己分析を完璧にしてから…」と考えがちですが、それは罠です。部屋に閉じこもって考えても、答えは出ません。

まずは、名前も知らない企業の説明会に参加してみてください。

「へえ、世の中にはこんな仕事があるんだ」
「この社員さんの雰囲気、なんか好きだな」

その直感こそが、最強の自己分析です。

最後に:私はあなたの味方です

建築学科や理系の学科で、周りが当たり前のように院に進む中、一人で就活をするのは孤独です。「本当にこれでいいのか?」「逃げなんじゃないか?」と、何度も不安になるでしょう。

でも、安心してください。その迷いは、あなたが自分の人生を真剣に「設計」し始めた証拠です。

もし、これまでの勉強が無駄になるのが怖くて院進を選ぼうとしているなら。
そして、修士修了後の就職で「やっぱり専門外の道に進むかも」という可能性が1%でもあるなら。

絶対に、今すぐ就活を始めるべきです。

学部3年で内定を持っていても、院には行けます。でも、何もせずに院に行って、「やっぱり違った」と気づいた時の絶望は取り返しがつきません。

もし悩むことがあれば、またこのブログに戻ってきてください。あるいは、SNS等で連絡をくれても構いません。

私は、レールを外れる勇気を持ったあなたの、一番の味方でありたいと思っています。

「就活を戦略的に進めたいあなたへ」

💡 内定ハック:技術と効率編

全7回の記事リンクはこちら

[#01] 就活は運ゲーじゃない。
「いつ、何をすべきか」の全体設計図。まずはここからスタートしてください。
[#02] エクセル管理で消耗するな。
入力作業を極限まで削り、思考の時間を最大化するためのスマートな管理術です。
[#03] リーダー経験なしのES戦略。
特別なエピソードがなくても、伝え方の「設計」次第でESは最強の武器になります。
[#04] 喋りすぎるな、でも黙るな。
「何が評価されているのか」という裏側を理解し、確実に突破するための立ち回り。
[#05] もう「何か質問ありますか?」に怯えない。
単なる質問で終わらせない。一瞬で「仕事ができる」と思わせる戦略的な逆質問。
[#06] 就活を「持ち出しゼロ」で攻略。
意外と知らない活動資金の作り方。賢く仕組みを利用して、就活の経済的負担をゼロにします。
[#07] 「時間がない」は思考の怠慢だ。
多忙な建築学生としての実体験。思考を省エネ化し、全てのタスクを並行させる極意。

この記事を読んだあなたにおすすめ

次に何をすればいいのか、現在地がわからなくなっていませんか?


迷った時はここに戻ってきてください。内定までを一緒に歩むための全体地図です。

自分に合う企業がどこなのか、迷路に入り込んでいませんか?


「探す」のではなく「自分で作る」。納得できる就活軸の組み立て方を一緒に見てみましょう。

「建築を学んだのに、別の道に進んでいいのかな」と悩んでいませんか?


私がなぜ設計職ではなくビジネスの道を選んだのか。その決断の理由を少し聞いてください。

  • URLをコピーしました!
記事の構成